NU VILLAGEは2014年にはじまった、コドモとオトナがよってたかってつくる”新しいムラ”。
“ムラ”といっても、●●県の◯△☓村という具体的な場所ではなく、まだバーチャルな、しかし少しづつリアライズしていこうとしている、動いている”ムラ”です。
“ムラ”はどうカタチになっていくかというと、新しいコミュニティの仕組みを考えて実装することだったり、損得を超えた商売やつながりのありかたを試してみることだったり、あるいは新しい学びのカタチを創造することであったり、はたまたコドモもオトナも一緒になってむちゃくちゃ遊ぶことだったり、いろいろな表現があります。
その一つが、山梨県北杜市白州で2014年からやっているキャンプイベントです。山の麓のキャンプ場で、コドモもオトナもいっしょになって遊ぶお祭りです。
<これまでのNU VILLAGE CAMP>
*過去のウェブサイトのキャッシュデータへのリンクです。一部画像やコンテンツが見えないページもございます。ご了解ください。(by archive.org)
【はじまり】
”コドモ”という存在をひとつの軸にして、DJや野外パーティのオーガナイザー、食べものをつくる人、編集者、デザイナー、起業家など、様々なバックグラウンドをもったオトナが、起ち上げメンバーとして集まって、つくりはじめました。
そして、起ち上げメンバーの周りに、たくさんのプロフェッショナルな人たちや、面白がって集まってくるオトナたちがいっしょに”ムラ”をつくっています。
【ポトラッチのこと】
NUVは、”ポトラッチ”という、古いネイティブ・アメリカンの社会にあった、お祭りをずっと大切に考えてきました。ポトラッチとは、カンタンに言うと、よってたかって互いに贈りものをしあう、というお祭りです。隣りのムラ、隣りの種族と、膨大なよいものを贈り合う、ギフトしあう、という不思議なお祭りで、これは戦争の代わり(贈りもの合戦があるおかげで平和が保たれる)だといわれています。
【みんなポトラッチャで!】
NUVではこの祭りからのインスパイヤで、”ムラ”づくりに関わるひとたちすべてを、時間や能力やモノやお金をギフトしてくれる人、として考え、”ポトラッチャ”と呼んでます。運営メンバーもアーティストもお客さんとして楽しみに来ているお父さんもお母さんもコドモたちも、みんななにかしらギフトしている(それこそ存在しているだけで!)という意味で、”ポトラッチャ”、ということ。
だから、NUVとしては、”お客として参加”ではなく、”ポトラッチャ”として参加してほしいのです(もちろんお金も必要ではあるのですけれども)。なにかスキルをギフトしてもらったり、自分でつくっている野菜やなにかを提供してくれても嬉しいですし、自分のテントの前で小さなお店を出すでもいい。でも本質的には、とにかく全力で楽しんでくれることが、”ムラ”にとっては大きなギフトになるのだと思います。
【ギフトとしての自然、コドモのこと】
そして忘れてはいけないと思うのが、すがすがしい甲斐駒の森も、清く冷たい尾白川も、人間の腹を満たしてくれる美味しい食べものもぜんぶ、大いなるギフトであるということ。自然からのギフトによって人は生かされている、というのは紛れもない事実で、このことを普段の生活ではすこし忘れていたら思い出すきっかけにもなればいいなと思います。
そして何より、コドモたちがギフトです。コドモたちは、誰か父と母から生まれてきたコドモであるけれども、誰のものでもない世界のコドモでもあります。この小さいけれどもめいいっぱい燃焼している生命が、なるべく健やかに、それぞれの個性や持ち味を十全に伸ばしてオトナになっていくことができる、そういう場所でありたいと願っています。
【これからのこと】
NUVはこれから少しづつ”ムラ”の領域を拡げていきます。夏のキャンプを中心にしつつ、春や秋や冬に、山梨の北杜や東京やその他の地域でも、集まりや繋がりの場をつくっていくつもりです。そしてこのウェブサイトで新しい情報発信もはじめました。NUVマガジンは、これからの世界を創っていく、生き抜いていくコドモとオトナのために、新しい兆しや古い大切な知恵を広く伝えていって、それを現実にカタチにしていきたいと考えています。コドモとオトナのために、新しいなにかをしたい人たちがいたら前のめりでいっしょにやっていきたいのです。声をかけてください!