“その心は、DON’T THINK,FEEL! 積むのは理屈、立てるのは感性”〜ワークショップ:石花ちとくさんインタビュー

ーーそもそもどうして石を積んでるんですか?

ちとく:気持ちいから♪あと、俺ばっか楽しんじゃって申し訳なくて、せっせと広めて、その申し訳なさを払拭したいから(笑)

ーー何がきっかけではじめたんでしょうか?

ちとく:直接のきっかけは、6、7年前、息子が当時2歳か3歳でしたが、毎週土日公園に連れ出していた頃、息子が一人でもしくは近所のお友達と遊ぶようになった頃、手持無沙汰に石ころを積んでみたのが始まりです。
そのさらに1,2年前、アメリカ人が大きい石をありえないバランスで積んでいる映像を見たことがありました。当時子供が小さかったし、夜勤の仕事だったこともあり、その頃は子供の玩具を積み上げたりする程度で、ほどなく興奮冷めてしまいましたが。。。
で、その衝撃映像も忘れたころに、公園で手が空いて、石ころ立ててみて、驚くほど気持ちよかったというわけです。
その後色々調べてみたら、外人の名はBill Danであり、ネットで彼の画像も動画も見ることが出来ました。彼を真似てたくさん画像(自宅と公園でガラケーでw)を撮って、彼を真似てネット上にまとめて彼にそれを伝えたところ、ロックバランシングのネット上のコミュニティ(Facebook)に招待されました。そこには海外のアーティストが多数いて、日本人は私だけでした。調べても調べても、日本でのロックバランシング履歴は見つからず、さらに拍車がかかって河原に出向くようになりました。「日本」や「和風」にこだわる理由がここにあります。

ーー実際やってみると、たしかにハマります。立った瞬間のアドレナリン放出というか、スコーンと抜ける感じというか。気持ちよさのようなものがありますよね?

ちとく:ですね♪いろいろな解釈が出来ると思います。集中→解放、あるいは緊張→弛緩、その一瞬の変わり目が焦点であり、刹那であり、脳汁湧出ポイント(笑)

ーー”積む”のではない。”立てる”んだと仰っていますね。お花もそうですし、城も、”立てる”といいますが、その心は?

ちとく:その心は、Don’t think,Feel! 積むのは理屈、立てるのは感性。

ーーイタリアなどでも盛んだと聞きますが、日本とイタリアと、やはり立て方のセンスの違いのようなものはありますか?

ちとく:無いようで、ある。イタリアに限らず、海外では小石サイズの作品が少ないです。あと、味で言うと、大味な感じ(笑)もちろんそればかりじゃないけど。
あと、これは写真の話だけど、作品に自分のドヤ顔写すのが多い気がする(笑)

ーー子どもたちにとっても石積みはいいですかね?

ちとく:もちろんいいと思います。立てなくとも、石ころそのものがとても有効です。色、模様、形、重さ、手触り、石と石が擦れる音、感触、硬さや脆さ、、、等々、外部作為の無い純粋な刺激に触れて欲しいです♪

ーー石積みは、石さえあればほんとうにどこでも、誰でも、しかもタダで、できるというところが本当に偉大だなあと思います。NUVILLAGEでもまた積みに来てくれること、楽しみにしています。ありがとうございました!